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FUN'S PROJECT CHANNEL 2018.05.31

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【特別寄稿】業界歴20年のアニメ演出家が作画机の裏からコッソリ教える裏話 ~なぜ『クリトーク!』がクリエイターを目指す人たちにおススメなのか~

■なんてレアな組み合わせの対談なんだ!

エンタメ業界の最前線で活躍する人気声優とクリエイターの特別対談企画『クリトーク!』。その第一回対談の話を聞いた時は正直に驚きでした。まさに作品の顔となる主演声優と作品の方向性を決定づけその骨子となるシリーズ構成(チーフシナリオライター)。ともに、セリフと芝居のプロ同士。ところが、それほど作品に直接影響力の大きい両者ですが、現場で顔を合わせることはまずありません。
ファンの皆さんからすると、普段綿密なやりとりをしているようなイメージがあるかもしれません。例えば、制作準備の段階でアイディアを出し合ったり、アフレコ会場で意見交換したり。
ほとんどの場合、プロデューサーやシリーズ監督が間に入り指揮するため、もしあった場合は、よほどレアなケースでしょう。
業界歴20年近い筆者もそのような光景は一度も見たことがなく、イベントやメディアでの対談、インタビューといった形であってもほとんど聞いた記憶がありません。

声優とシリーズ構成(シナリオライター)。
実は、ありそうで意外となかった組み合わせ。

声優とシリーズ構成が普段どんな気持ちで作品に向かっているのか、またお互いのことをどう感じているのか、筆者もとても興味がありました。
では、『クリトーク!』ではいったい、どんな話が飛び出したのでしょうか!?

結論を先に書きますと、ぐいぐい引き込まれ読み応えのある対談だと感じたのです。
それは、なぜなのか?
プロとプロが、ひとつの作品をともに作る気持ち、取り組む姿勢がとても印象的だったのです。

■アニメーション制作とは、チームワークの結晶!

世間一般的には「アニメ」=「アニメーター」という認識がやはり強く、キャラクターの絵柄やアクションに目が向きがちですが、アニメーション制作はまさに《総合芸術》と呼ぶにふさわしく、《背景を含めた演出された画》に《楽曲、声、効果音を複合し演出された音》、そして《その両者を高い次元で統合する編集》と、それぞれのプロがその専門性を活かした工程を経ます。
一例を挙げると、TVシリーズの1話30分もの(実尺約22分)を作るために必要なスタッフ、関係者の人数は100人~200人以上にのぼり、シリーズ全体となるともはや数が把握できません。
(ちなみに、シリーズの制作終了打ち上げパーティーには数百人から千人近い人たちが一堂に会します)
それだけに、TVアニメーション制作は多くの関係者がかかわる共同作業ゆえに生じる困難さと、逆にみんながひとつに噛み合った時の感動をチームワークのすばらしさを味わうこととなるのです。

現場で会うことのない声優とシリーズ構成。
だが、「ファンに喜んでもらうための作品を共に作りあげる」という気持ちで見えないところで実際はつながっていたのでした。
そんな2人が対談で語った内容は、プロ同士お互いへのリスペクトがあり、作品への愛情が滲んでいたのです。
こんな人たちと一緒に仕事がしてみたい!
こんな人たちと同じ現場ならワクワクしてくる。
プロを目指す人たちにとっては、まさに憧れの存在。
『クリトーク!』ではそんな対談がドンドン紹介される予定です。

※余談ですが、筆者はあるシリーズを担当した際、アフレコ現場に見学に来ていた担当シナリオライターさんとお会いしました。
シナリオライターさんとはやはり会う機会がほとんどないため、これはかなり珍しいケース。
面白い内容の回で、自分でもやりがいをもって作っていたので、ライターさんに感謝の意を込めて挨拶をしたところ、「シナリオを書いていて、自分でも思い入れがあったので、こんなに面白く仕上げてくれて嬉しいです」とライターさんから言葉をもらい、ジ~ンと来た記憶が。

今まさに、業界で活躍するために勉強している人たちとっては強いモチベーションになることでしょう。
筆者自身も、デビュー前、アニメーション演出家になることを夢に見、決意した当時の気持ちと原点を思い出させてもらいました。

同じ目標に向かい多くのスタッフ、関係者とひとつになれる。
そんなアニメ作りの最前線の魅力を深堀りする『クリトーク!』が、クリエイターにとって見逃せないコーナーになっていけばいいなと思いつつ、楽しみにしています。
(文:下田久人/アニメーション演出家)

下田久人/アニメーション演出家

アニメーションの制作進行を経て、2001年「週刊ストーリーランド(日本テレビ)」でアニメーション演出家としてデビュー。その後テレビやゲームを中心にアニメーション映像の監督、演出を行う。これまでのキャリアの中で約40タイトル、100本を超える制作本数を手掛けている。
また劇作家・小池一夫漫画塾の漫画原作者養成コースに入塾。キャラクター原論と漫画作成術を学ぶ。特にキャラクターを魅力的に感じさせる「キャラを起てる」技法の徹底指導を受ける。
2017年12月にAmazonプリントオンデマンドより絵本テイストの作品「トタン屋根のブリキネコ ギィー」を出版。(kindle版も同時発売)
知的財産管理技能検定3級取得(国家試験)
DPA認定ドローン操縦士

人気声優とクリエイターによる夢の対談!「クリトーク!」

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