水曜日のファンズちゃん


ファンズちゃんが、アニメやマンガなどの創作にまつわる体験をしたり、専門家にお話を聞きにいくことでクリエイティブについて学んでいきます。

「藤田かくじ先生のインタビューに挑戦!」 #0102020.12.09

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今回はマンガ家の藤田かくじ先生のインタビューをお届けします。絵を描くのが好きでマンガ家にあこがれていても、「自分でもなれるのかな?」と不安に感じる人は少なくないと思います。でも、プロの先生たちも最初からマンガをうまく描けたわけではありません。藤田先生の意外なマンガ家人生のスタートとはいったい!?

 このお話はフィクションであり登場人物・団体名等は架空のものです。

 みんな! ファンファンしてる? ファンズちゃんです。


今日はなんと、マンガ家 藤田かくじ先生のインタビューにやってきました! 藤田先生は、月刊アクションで『徳川の猿(ましら)』というマンガを連載されています。江戸時代を舞台に、超かわいい女の子たちが激しいバトルを繰り広げるアツ~い作品!  特に「猿」最強の女戦士である「月」は本当に強くて、とってもカッコいいんだよ!

今回は藤田先生がマンガ家になったきっかけなど、いろいろインタビューします。お楽しみに!

藤田先生登場! なんと、サラリーマンからマンガ家に転身!?

ファンズちゃん、はじめまして。マンガ家の藤田かくじです。

こんにちは! ファンファンするのが大好きな、ファンズちゃんです。今日はよろしくお願いします!


『徳川の猿』、すっごく面白くてファンファンしちゃいました! 早く続きが読みたいです! ところで藤田先生は、もともとマンガ家になる夢があったんですか?

マンガ家ってそんなイメージだよね。僕はもともと普通のサラリーマンだったんです。でも、病気で会社を辞めることになっちゃって…。その時、出版社で働いていた友人に「マンガを描いて出版社に持ち込んでみたら?」と勧められたことがきっかけで、マンガを描くようになったんですよ。

昔からマンガ家さんを目指してたんじゃないんですか! ビックリ! 藤田先生はもともと絵を描くのが得意だったんですか?

イラストはよく描いていたけど、ちゃんとしたストーリーマンガは描いたことがなくてね。どう描いたらいいかも知らなかったんです。

だからマンガをたくさん読んだり、マンガの描き方講座の本を読んでみたりして、少しずつマンガを描く技術を習得しましたよ。ある程度描けるようになったら、出版社へマンガを持ち込んで、アドバイスをもらったら描き直して、また持ち込んで……の繰り返し。そしたらマンガを描き始めて3年後、出版社の新人賞を獲得できて、そこから本格的にマンガ家になれたんだ。

すごい!! マンガを描いたことがない状態から、一生懸命練習してマンガ家になったんですね! わたしも頑張ればマンガ家になれちゃうかも♪

藤田かくじ先生は、なんと現役武闘家!?

そういえば、先生が描いた『徳川の猿』には、女の子たちが戦うシーンがたくさんありますよね。バトルシーンが多い理由はあるんですか?

それは…趣味だね!(笑)

プロレスや格闘技が好きなのもあるけど、僕自身も武道の1つ「空道(くうどう)」を習っていたりします。バトルシーンのポーズを作画するための資料として、練習仲間に技を見せてもらって協力してもらうこともあるんですよ。

えぇっ! マンガ家だけじゃなくて、武道家でもあるんだ…。先生がやっている「空道」って、空中を飛んで戦うの? 宇宙にも無重力で戦うスポーツがあると聞いたことがあります!

いや、空は飛べないよ。飛べたらいいけど…。

空道は、実際の闘いを想定して生み出された武道なんだ。試合ではパンチやキック、投げ技、寝技、頭突きなどをしてもOK。ルールの自由度が高いから、ブラジリアン柔術でトレーニングもしたりして、色々な技を繰り出せるようにしているんですよ。

ず、頭突きもアリなの!? わたしだったら、怖くて宇宙まで逃げちゃう。藤田先生は怖くないんですか?

実は、今でも戦うのは怖いんだ。でも自分の臆病な性格を乗り越えたくて、マンガ家を目指し始めた時期に空道を始めたんですよ。空道をやって精神的に強くなれたかはわからないけど、空道で戦う時の体の動かし方や感情なんかは、バトルシーンを描く時に役立ってるよ。

空道の経験があるからこそ、『徳川の猿』のバトルはとってもリアルで迫力があるんですね!

魅力的なマンガが生まれる源泉は「趣味や経験」

先生は初めから、バトルが多いマンガを描いていたんですか?

最初は自分の趣味とかは隠して描いてたところがあって…(笑)。バトルとか全然ないマンガを描いてた。でも持ち込み先の出版社の反応はイマイチで……。だから思い切って、好きなことを詰め込むようにしたんだ。それからだんだんと編集者の反応も良くなっていったかな。

格闘シーンのほかにも、『徳川の猿』では時代劇やオカルトの要素など、趣味の知識をふんだんに使ってマンガを描いているよ。ファンズちゃんも、自分の趣味や経験をマンガに活かせるといいかもね。

なるほど! ということは、宇宙でびっくりしたアノ話とか、地球に来て失敗しちゃったこともマンガに活かせるかも!

いいね! 宇宙から来た少女が地球で過ごすドタバタストーリー、次のマンガのアイディアになるかも!(メモメモ……)

はい、とってもファンファンなお話ありがとうございました! 次回は、藤田先生にマンガ家デビューのためのアドバイスをいろいろ聞いてみたいと思います! お楽しみにね。


藤田かくじ先生のTwitterはこちら(外部サイト)

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