水曜日のファンズちゃん

今回のテーマは、マンガのストーリーの考え方 実践編! 前回までストーリーづくりに悩んでいたファンズちゃん。ファンズちゃんがどのようにストーリーを組み立てていったかを紹介します。
このお話はフィクションであり登場人物・団体名等は架空のものです。



みんな! ファンファンしてる? ファンズちゃんです。
今日もマンガのストーリーを考えています!
前回、ミツナガさんが宿題を出してくれました。欲しいもの2種類。1つ目は、とりあえず欲しいもの。2つ目は、ほんとうに欲しいもの。
やっぱり、とりあえずお金かなあ? 欲しいよね。お金。ほんとうに欲しいものは、なんだろう? 地球? 世界征服? いや、世界平和かな。でも、ホントは周りの人たちが幸せだったら。それがいちばんだよね。わたしもハッピー、みんなもハッピー。これだ! これだよ!
お金が欲しかったら、どんなことするかなあ? 銀行強盗? お金持ちの人におねだり? 偽札作っちゃうのも面白そう!
ミツナガさん、宿題できたよ!

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ん? もうできたの? 早いね。アイデアがいっぱい出せるのは良いことだよ。すごいね。じゃあ、宿題の答えを教えてくれる?
「とりあえず欲しいもの」はお金で、「ほんとうに欲しいもの」はみんなの幸せ! そのために、主人公は偽札を作っちゃう! どうかな?

いいね、判りやすいよ! でも、みんなの幸せっていうのはもうちょっとどういうことか、深堀りしたいね。みんなって誰だろう? その人たちの幸せってなんだろう? 主人公は何をしてあげるのかな?
うーん。みんなは、FUN'S PROJECTのメンバーだよ。やっぱり。何が幸せかなあ。やっぱり、豪邸に住んだり、みんなで温泉に行ったり?
ずいぶん大人な幸せだね。もうちょっと夢が膨らみそうな幸せを考えてみよう。せっかくストーリーを考えるんだから、現実に起こりそうにないことでもいいんだよ。たとえば、透明人間になっちゃうとか。不老不死になるとか。

そっか、そーだよね。わたし、ペンギンさんとお話したい! ペンギンさんと仲良く暮らすんだ。どうかな?
いいじゃない、ペンギンさんとお話できる。面白いと思うよ!

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ペンギンさんとどうしようか? なにか邪魔が入るんだよ。その壁を乗り越えて、仲良く暮らせるようになるんだ。たとえば、ペンギンさんと会いたいのに会えなくなる何かがあるとか。

うーん、そうだなあ。…怪獣かな? 怪獣が攻めてくる。ペンギンさんと仲良く暮らしていくために偽札をつくる準備をしていたら、怪獣が攻めてくるの!

偽札好きだね。ペンギンさんと偽札つくるの? 大丈夫?(いろいろと…)
だって、タカさんが複製画を作るのが得意で、色も詳しくて、きれいに印刷ができるって言ってたから! わたしとペンギンさんで、偽札のつくり方を教えてもらうんだ。なのに、怪獣が現れて、そんなことしちゃダメ! って偽札工場を壊しに来ちゃう。ガオーって、炎を口から出しちゃうんだ。
怪獣のほうが正義のキャラじゃないか! いいのかそれで…。悪者だよ? ファンズちゃん。
大丈夫、できた偽札は、みんなに配っちゃうから! みんなお金持ちになって、みんな幸せになるよ! 仲良く暮らせるよ。
悪者にも正義がある、ってことかな(笑) なんだか、それはそれで読んでみたくなってきたよ。
じゃあ、そのお話をしっかり作っていこうか。ペンギンさんのこととか、怪獣のこととか、いろんなことを調べていこう。主人公はファンズちゃんでいいんだよね。
うん、わたしが主人公! さっそく調べてみます! ありがとうミツナガさん。
…ねえ、タカさん! ちょっと聞いていいですか?

久しぶりだね、ファンズちゃん。どうしたの?

ちょっと、お話聞いてもいいですか? 偽札って、どうやったらつくれますか? つくり方、教えてください! 高精彩な複製技術でつくれますよね!

ファンズちゃん、ちょっと待って。ちょっと待とう。どうしたのかな? なんでそうなるのかな? どういうことかなあ!?

偽札づくりは違法だよ! タカさんによると、紙幣には特別な技術も使われてるんだって…! 良い子のみんなはマネしないでね!


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